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あたし月子の迷える日々を綴る


by mmmwmm
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AC(アダルトチルドレン)のHPより

被害者がまず最初にしなければならないことは、
加害者によって
責任がすべて自分に押しつけられていたことに
気づくことである。

それから、
自分が感じている罪悪感はとりあえず脇において、
この問題を冷静に分析してみることだ。

そのためには、
相手に寛容になりたいという自分の理想を捨て、
自分を愛している(あるいは、かつて愛していた)相手は
性格的に障害を持った危険な人物だと認識して、
何があっても自分の身を守らなければならないと考えをあらためる必要がある。




マリー=フランス・イルゴイエンヌ 『モラル・ハラスメント』



わたしが「現実」と呼ぶものは、
「事実」と同じではない。
加害者と被害者とのあいだで、
経験の内容がこれほど落差のあるときに、
それがひとつの「事実」だと、どうして言えるだろう。

そこではむしろ、
まったく異なったふたつの「現実」が生きられており、
当事者はひとつの「事実」を共有してさえいない。



上野千鶴子 『ナショナリズムとジェンダー』




今まで、
あなたから健康な自尊心や自己評価を
奪いとっていたものについて怒れ。

それによって傷ついていた自分をいたわれ。

傷つけられたあなたが悪いのではなく、傷つけたほうが悪い。

傷つけられたあなたは、
癒されなければならない。

これ以上、自分を叱咤激励する必要はない。


斎藤学 『「自分のために生きていける」ということ』



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退屈な心のすきまに入り込んでくる何かにすがりつき、
それが本当の欲望から横道にそれていることで、
むなしい繰り返しが続く。

これが嗜癖の育っていく過程なのです。

本当の欲望を見つけ出せば、
正しく充足することができます。

真の欲望を満たすための正しい行動へと動き出すことができるのです。


          斎藤学 『「自分のために生きていける」ということ』



第三者からみれば、
それはあたかも「弱い女性」の生き方のように見えますが、
実際のところ、
共依存はパワー(権力)とコントロール(支配)の手段です。

人を頼らせ、
自分から離れないようにして、
相手を支配し、ペット化するというわけです。



          斎藤学 『アダルト・チルドレンと家族』



「困った人」であるのが人間のデフォルトである

自分も困ったちゃんな部分を持ってるし
相手もそうだというのが、
コミュニケーション可能な人間の最初の考えかたで、

「だからこそちゃんとコミュニケーションしなくちゃ」
ということになってゆくのが正しいのである。


              中島梓 『タナトスの子供たち』




 徳とは自己自身の存在に対する責任である。

また悪とは人間の力の破壊であり、

悪徳とは自己自身に対する無責任である。



        エーリッヒ・フロム 『人間における自由』






私たちのからだの中に湧いてくるものというと、
例えば唾液や屁があります。

こんなものが湧くことにいちいち責任をとらされていては、
生きていけませんから適当に処理しています。
他人に迷惑をかけない範囲で。

感情もこのように考えてはいかがでしょう。


斎藤学 『「自分のために生きていける」ということ』



「自分勝手」「自己中心的」な態度とどこが違うかというと、

自尊心の高い人は、
自分だけではなくて、他人も大切にします。

他人も自分と同じように
大切で価値のある人間だと感じる「他尊心」も持っています。
他人を傷つければ自分も気分が悪いものです。

自分を受け入れてくれ、
ぬくもり合える他人を容赦なく切り捨てることなど、
できないはずです。

自尊心が低く、自己否定の強い人のほうが、
むしろ傲慢になったり、力を使って相手を服従させようとするものです。


斎藤学 『「自分のために生きていける」ということ』


「喪失を嘆くこと」は困難な作業であり、
加害者への復讐の思いに駆られたり、
加害者とみなす人への賠償金取り立てを試みたり、
逆に何もかも許すことによって心の負担から逃れようとしたり、
といった横道にそれやすい仕事でもあります。

しかし、これらの横道は
結局のところ「ファンタジー(幻想)」です。

それは「エンパワメント」という
アダルト・チルドレンの成長の原則とは逆の方向への努力です。


斎藤学 『アダルト・チルドレンと家族』
by mmmwmm | 2007-02-11 16:14 | 心に残るコトバ達